太陽光発電所の使用前自己確認が該当する設備とは?

いつもHPを閲覧いただきありがとうございます。
今回は使用前自己確認が概要する設備は
どんな設備なのか、解説します。

すべての発電所が該当するわけではない
ので注意が必要です。

目次

1、使用前が必要な設備とは、、、

太陽光発電設備を設置されているお客様は条件に
よって使用前自己確認検査を行うことが必須にな
っています。

そもそもなぜ太陽光発電所の
使用前自己確認検査が始まったのか。

以下の監督部より至った経緯について
詳細がありましたので抜粋します。

使用前自己確認の経緯について

Q1 太陽電池設備を使用前自己確認
制度に導入するに至った経緯や
主旨は?

近年、太陽電池発電設備の設置数の
増加に伴い、中小規模の太陽電池
発電設備について、突風や台風等に
よるパネルの飛散が発生しています。

これにより、近隣の家屋等の第三者へ
の被害も発生していますが、中には、
技術基準に適合しているか否かを
設置者が把握していない場合
もありまた。

これを踏まえ、太陽電池設備の設置に
あたっては、技術基準への適合につい
て設置者が確認を行い、国に届出させ
ることと致しました。

九州産業保安監督部より

主な原因は災害によるものが多く、
ひと昔前は火災などが台風の後
よく起こっていました。

直流は特に短絡してしまうと
遮断が難しく日射がなくなるのを
待つか強制的に回路を切断せざる
を得ない状況になります。

草刈りなどで万が一切ってしまった
ときは大変なことに。

太陽光は地球環境にやさしいと
いわれますが危険な一面も
持ち合わせています。

・該当する範囲について

使用前自己確認はすべての
発電所に適用されるわけではありません。

対象の発電設備は以下になります。

新設の場合

変更の場合

出力10kW以上2,000kW未満の発電所で、
下記に該当する変更をした場合は
使用前自己確認を実施する必要があります。

  • 5%以上の出力の変更を伴うもの
  • 支持物の工事を伴うもの
  • 20%以上の電圧の変更を伴うもの
  • 支持物の強度の変更を伴うもの
  • 支持物の強度に影響

高圧、低圧に関係なく使用前自己確認が
10kwを超えると必要になってくるので
注意が必要です。

この検査自体を知らないまま10kwの出力で
発電所を建設してしまい想定していない
使用前自己確認検査が発生して赤字となって
しまう現場もありました。

まとめ

まず太陽光を設置知る前に施工業者などに
使用前が必要なのか確認しましょう。

後から追加請求されると高額な試験で
実施する羽目になってしまいます。

長野電気管理事務所では
使用前に関する試験も行っていますので
ぜひお問い合わせください。

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この記事を書いた人

太陽光業界に従事しており、
得意分野は太陽光関係の点検になります。

使用前自己確認、絶縁抵抗、接地抵抗、耐圧試験
外観検査、保護継電器試験、温度測定....ectなど
電気設備に関する情報発信も行い、私自身も点検
で現場に入っております。

今後もいろいろな設備を点検すべく
情報発信をしていきます。

点検に関するお問い合わせお待ち
しております。

試験内容の確認などにZOOMや
現地へのお伺いも可能です。
お気軽にご相談下さい。

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