1、まずRPRとはどんな継電器なのか?
まずRPRとは名前の通り逆に発生する電力を見ています。
?と思われた方も多いと思いますが以下の図ににて解説します。
この様に野立ての
太陽光発電所に設置されることはなく、
自家消費の発電所に設置されます。
このRPRは上の図でお分かりいただけるように
電力会社との問題になるため
条件によっては省略可能な場合もあります。
以下は簡単でありますが省略できる場合についてまとめてみました。
発電設備容量が契約電力の
5%程度以下 において
単独運転を検出出来る場合は、RPR の省略が可能になります。
しかし現調の段階でははっきりと言えないので
各電力会社に確認が必須になります。
2、RPRの動作原理について
一般的な動作について解説します。
特殊なものはご自身で解読お願いします。
なお整定値に関しては電力会社のとの協議で決まります。
主任技術側で決めることができない為、
頻繁に動作してしまうなどの場合は、発電出力を制御するなど対策が必要です。
最終手段として電力会社に相談も試してみる価値はあります。
・オムロン製 K2ZC-K2RV-NPCを例に解説
最近ですとOVGRが一体型になったものが増えてきました。
その中でもオムロン製をよく見かけるので解説の例にしてみようと思います。
RPRはCTとVTに接続されておりこの2つの
値から算出した電力値が整定値以上になったら
逆電力として検出します。
実際の試験に関しては
電圧は定格(110V)を入力し
電流を整定値によって定められている
規定値まで上げていき動作させます。
以下動作環境を簡単にまとめました。
試験機側入力条件(動作試験)
電圧→110V
位相→進み210°
電流→整定値に該当する電流を流す。(小さい電流から上げていきます。)
試験機側入力条件(動作時間)
電圧→110V
位相→進み210°
電流→0から200%(整定値の 2 倍の電流を流して時限を測定)
・試験する際のおすすめ試験器について
試験をする際、RPRの電流は
小さい場合が多いです。
これはオムロン製の例ですが整定0.2%にした場合
電流値は0.010Aしかない為アナログ試験機では値が読みにくいです。
なのでデジタルタイプの試験機が使いやすいと思います。
以下はおすすめ試験機になります。
ムサシインテック GR・DGRリレーテスタ GCR-miniVS
ぜひ試験をやる際は参考にしてみてください。
最後に
当事務所では各継電器試験も行っております。
ご相談、お問い合わせお待ちしております。
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