・逆電力継電器について
・試験の流れについて
■RPRとはどんな継電器なのか?
◇RPRとは名前の通り逆に発生する電力を見ています。以下の図ににて解説します。
野立ての太陽光発電所に設置されることはなく、自家消費の発電所に設置されます。RPRは上の図でお分かりいただけるように電力会社との問題になるため条件によっては省略可能な場合もあります。
◇省略できる可能性がある条件
発電設備容量が契約電力の5%程度以下※各電力会社に確認が必須になります。
■RPRの動作原理について
◇一般的な動作について解説します。なお整定値に関しては電力会社のとの協議で決まります。主任技術側で決めることができない為、頻繁に動作してしまうなどの場合は、発電出力を制御するなど対策が必要です。最終手段として電力会社に相談が必要となります。
・オムロン製 K2ZC-K2RV-NPCを例に解説
RPRはCTとVTに接続されておりこの2つの値から算出した電力値が整定値以上になったら逆電力として検出します。実際の試験に関しては電圧は定格(110V)を入力し電流を整定値によって定められている規定値まで上げていき動作させます。以下動作環境を簡単にまとめました。
動作試験)
電圧→110V
位相→進み210°
電流→整定値に該当する電流を流す。(小さい電流から上げていきます。)
動作時間)
電圧→110V
位相→進み210°
電流→0から200%(整定値の 2 倍の電流を流して時限を測定)
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・試験する際のおすすめ試験器について
◇試験をする際、RPRの電流は小さい場合が多いです。これはオムロン製の例ですが整定0.2%にした場合、電流値は0.010Aしかない為アナログ試験機では値が読みにくいです。なのでデジタルタイプの試験機が使いやすいと思います。以下はおすすめ試験機になります。
メーカー | 型式 |
---|---|
エヌエフ回路設計ブロック | RX47022 |
ムサシインテック | GCR-miniVS |
当事務所では各継電器試験も行っております。お気軽にお問い合わせください。
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