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今回はライフサイクルアセスメント(life-cycle assessment:LCA)
と温室効果ガス(greenhouse gas:GHG)、なぜ太陽光発電が
着目されているのかお話していきます。
今後さらに注目されていく可能性が高いので注目の記事と
なります。では早速解説していきます。
1、ライフサイクルアセスメントとは?
ライフサイクルアセスメント(LCA)とは、
社会に対して何かしらの便益(※1何かいいことや機能のイメージ)を与える
製品・サービスのライフサイクル全体(資源採掘―原料生産―製品生産―流通―消費―廃棄)、
もしくはその特定段階における環境影響を定量的に評価する手法のことです。
※良く勘違いされる方が多いのですが『地球温暖化』は
この『LCA評価』の1部であり、『LCA評価』=『地球温暖化』ではありません。
※1社会に対する便益例
・ナフサクラッカーから様々な基礎化学品を製造する。
・基礎化学品からペットボトルを製造する。
2、温室効果ガス(GHG)とは?
環境影響評価手法(LCA)の1つに『地球温暖化』という評価領域があり、
Co2の影響度を基準にする手法があります。
この『地球温暖化』への影響を調べる目的のために
※2温室効果ガス排出量(大気圏にあり地表から放射された赤外線の一部を
吸収することで温室効果【気温上昇】をもたらす気体のこと)
を調べなければなりません。
環境省と国立環境研究所は、今般、2021年度の我が国の温室効果ガス
環境省の報告値抜粋
排出・吸収量(確報値(注))を取りまとめました。
2021年度の温室効果ガスの排出・吸収量は
11億2,200万トン(二酸化炭素(CO2)換算)で、
前年度比2.0%(2,150万トン)の増加となり、2013年度比では
20.3%(2億8,530万トン)の減少となりました。
一方で、2021年度の吸収量そのものは4,760万トンで、
我が国の吸収量は4年ぶりに増加に転じました。
なお、今回の国連への報告では、我が国として初めて、
ブルーカーボン生態系のうちマングローブ林による吸収量を算定しました。
※2温室効果ガス代表例
・二酸化炭素
・メタン
・一酸化二窒素
・トリフルオロメタン
・ジフルオロメタン
・フルオロメタン
3、太陽光発電が着目されている理由
先ほど説明した温室効果ガスはエネルギー製造(発電)時にも発生しており
発電時に二酸化炭素を排出しない『再生可能エネルギー』が世界的に着目されています。
この再生可能エネルギーには風力発電や水力発電など様々な
種類がありますがその中でも特に『太陽光発電』が注目されています。
―太陽光発電が着目されている理由―
➊発電部に可動部などなくソリッドステートであるため、
原理的に機械的故障が起きにくくメンテナンスが容易
➋屋上などに設置できるため、専用敷地など必要とせず他
再生可能エネルギー導入費より安い。
➌発電時に温室効果ガスを排出せず、
太陽光パネル製造時のGHG排出量も比較的少量なので
地球環境的に他再生可能エネルギーより優位性がある。
まとめ
・LCAとは、環境影響を定量的に評価する手法のこと。
・GHGとは温室効果をもたらす気体のこと。
・世界的な脱炭素活発化の中で、『太陽光発電』は再生可能エネルギー
の中でも注目を浴びている技術である。