この記事でわかること
・初期設定について
・継電器試験方法
・強制動作について(動作確認)
初期設定について
制御電源を入れ。継電器を起動させます。
起動後表示のSETを3秒長押し
設定画面に入ります。
以下設定項目を入力していきます。
・相線方式
・相表示
・二次定格電圧
・一次定格電圧
・電流センサ
・一次定格電流
・定格周波数
・電力/無効電力 桁数
・電力量 カウント単位
・需要電流時限 需要電力時限
・無効電力 演算方法
・アドレス
・ビット速度
・パリティ
・ストップビット
・バックライト 動作
・バックライト 明るさ
運用時はすべての設定が入力されている
必要がありますが
継電器をするには上記の青マーカー印の
7項目が設定されている必要があります。
取り付け状況に応じた設定を行います。
DISPLAYを押し最初の画面に戻る。
SETとRESETを3秒長押し
整定入力画面に入ります。
各電力会社が検討した整定値を入力する。
・逆電力
・不足電力
※不足電力を試験する際に断線検出機能が動作
する可能性があるため試験時はOFFにする。
整定入力後、DISPLAYを押し
最初の画面に戻ります。
ここまで入力できれば試験の準備は
完了です。
白の四角内が変更されていない場合は
設定がうまくいっていない可能性がある為
もう一度入力後SETを押して下さい。
継電器試験方法について
各メーカーのRPR、UPRが可能な試験器を
準備します。
参考例
・双興電機製作所 DGR-5000KD
・エヌエフ回路設計ブロック RX4717
どちらもRPR、UPRの試験に対応しています。
施工される電源に合わせてDC又はACの
電圧を入力する。
試験構成図
・RPR試験構成
制御電源:27(+)、26(-)
電圧印加:28、29
電流入力:専用CT
トリップ:3、4
・UPR試験構成
制御電源:27(+)、26(-)
電圧印加:28、29
電流入力:専用CT
トリップ:5、6
構成時の注意点
イメージ画像☟
印加用の線でIV1.25sqがあると
挿入しやすいです。
ドライバーを使用して差し込み口を
開ける必要があるため精密ドライバーも
必要です。
※私個人ではプラスよりもマイナスが
使用しやすかったです。
イメージ画像☟
参考例
電圧→110V印加(※制御電源とは別)
位相→RPR 180° UPR 0°
電流→測定(下記解説)
電流測定☟
RPRの場合:電流を徐々に上げていき検出する
電流値を測定する。
UPRの場合:電流を徐々に下げていき検出する
電流値を測定する。
※UPRの電流は整定値の150%を流し
徐々に下げていくことで検出する値を
測定します。
動作画面
画像はUPR動作の画面になります。
RPRの場合はH1とH2の表示。
表示が出れは保護検出したことの意味になり
設定した時限経過後動作表示のAL1又は
AL2が表示されます。
RPRの場合(参考例)
電圧→110V印加(※制御電源とは別)
位相→180°
電流→0から整定値の200%へ急変させる。
制御出力1がONするまでの時限を測定
UPRの場合(参考例)
電圧→110V印加(※制御電源とは別)
位相→0°
電流→整定値の200%から0へ急変させる。
制御出力2がONするまでの時限を測定
強制動作について
強制動作にて接点のON、OFFが可能
インターロックの確認ができます。
動作方法☟
制御出力画面へ
RESETを押し制御出力2へ
・RPR制御出力1 整定番号:321
・UPR制御出力2 整定番号:322
SETスイッチでONとOFFを切替可能
最後に
今回は、DRPR-72 継電器試験について解説
しました。
UPRを行う際は試験器が限られてきますので
注意が必要です。
上記でも記載しましたが電流は直接入力して
しまうと壊れてしまうので注意して下さい。
当事務所では継電器試験も対応しております。
ぜひご相談、お問い合わせお待ちしております。