太陽光発電投資で失敗しない為にチェックしておきたい項目

この記事でわかること

・発電所の健康状態が分かる。
・交換がすぐに必要な箇所。

目次

発電所の健康状態とは

太陽光発電所は永遠に発電し続けられる
物ではなく、定期的に交換、修理を
繰り返し運用していきます。

中には年に数回も部品を交換して
いるような条件の発電所も存在します。

修理中は発電が停止してしまったり
など、本来発揮できる性能が出ない
場合もあります。

健康状態が悪い発電所の特徴

健康状態が悪いとは☟

・本来の性能を発揮できない状態
・修理回数が多い

上記の内容に該当する発電所を
この記事では健康状態が悪い発電所と
解説していきます。

以下のリストの項目に該当する場合
健康状態に難ありの可能性が高いので
注意が必要です。

①発電所の周りが背の高い木や竹で
 覆われている。

②PCSの積算電力量が各パワコン
 ごとに差が大きい。

③監視装置などがよく
 通信エラーになる。

各項目について詳細を解説します。

①発電所の周りが背の高い木や竹で覆われている。

発電所の周りが木や竹で覆われていると
日光を妨げるだけではなく長期的に見ると、
枯葉によってパネルの汚れ
につながります。

これによって発電量がさらに
下がってしまいます。

また冬は影が伸びるため
夏に影がかかっていない箇所も影になる
可能性もあります。

発電所を見る際は影がどのくらいまで
きそうなのかを判断することで
影になりにくい発電所を探すことができます。

②PCSの積算電力量が各パワコン差が大きい。

各PCSの発電量は全く同じということはなく
常に多少の差があります。

差が出る要因として

  • ストリング数が違う
  • 太陽光パネルの向きが
    バラバラ
  • 意図的に出力を
    押さえている。

上記の理由であれば特段心配する
必要はありません。

一番重視しなければならない要因が

PCSパワコンを頻繁に交換している。

この場合は何かしらの要因で
パワコンが壊れやすく交換頻度が高い
傾向にあります。

すぐに代替え機が来ればいいのですが
長い物で1ヶ月以上納品されない
場合も過去にありました。

50kwのPCSであれば
単純に低圧の発電所が1ヶ月
停止していたのと同じに….

PCSが他の物に比べて年式が
新しかったりした場合は少し注意が
必要です。

③監視装置などがよく通信エラーになる。

監視装置は発電量に直接は
関係ないですが通信ができない
と様々な弊害が発生します。

  • 通信できないと
    発電を停止してしまう。
  • 停電など起こった際に
    PCSが起動しているか
    分からない
  • 盗難により発電していなく
    てもわからない。

通信ができずに勝手に停止して
しまう発電所は施工段階での問題
ですがその他の理由に関しては
実際に発生しないとわからない
ことが多いです。

キャリアの変更などによって
通信環境がよくなる可能性も
あるのでもし仮に買ってしまって
も改善できる可能性はあります。

交換がすぐに必要な箇所とは

交換がすぐに必要とは☟

設備の老朽化や機器の故障
によって正常な発電を維持
することが難し発電所を
指します。

まず太陽光発電所の構成について
簡単におさらいしておきましょう。

大きくわかると上図の3つに
分けられどれか一つでもないと
発電した電気を送ることができません。

交換が必要な機器について

各機器の交換のタイミングに
ついて解説します。

すぐに交換しなくても発電は
継続しますがいつ停止しても
おかしくないので計画的な
更新を推奨します。

太陽電池モジュール

太陽電池モジュールの表面はガラスで
できているため強い衝撃によって割れる
可能性があります。

割れてしまうと絶縁不良の原因にも
なりPCSの停止や発熱の要因にも
なってしまいます。

パワーコンディショナー

パワーコンディショナー(PCS)は
パネルの直流電源を交流に変換する役割
をもっています。

パネルとPCSをつなぐMC4(ジョイント)
などが欠損している場合は交換が必要に
なります。接触が悪い状態だと
アークが発生してしまったりなどして
火災の原因にもなってしまいます。

受変電設備

受変電設備は電気を低圧から
高圧に変換したり電気事故から
守ってくれる役割をしています。

太陽光発電は電気の増減が激しく
トランスなどの機器に対して
劣化が激しいです。
一般の更新より少しや早めの交換が
くる可能性が高いです。

最後に

交換しようと思ってからでは
商社が見つからなかったり
製造が中止してしまう場合もあります。

定期的に更新計画を立て代替えが効かない物は
予備品を買っておいてもよいかもしれません。

当事務所では検査から発電所の健康状態
まで確認することができますので
お見積り、お問い合わせお待ちしております。

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この記事を書いた人

太陽光業界に従事しており、
得意分野は太陽光関係の点検になります。

使用前自己確認、絶縁抵抗、接地抵抗、耐圧試験
外観検査、保護継電器試験、温度測定....ectなど
電気設備に関する情報発信も行い、私自身も点検
で現場に入っております。

今後もいろいろな設備を点検すべく
情報発信をしていきます。

点検に関するお問い合わせお待ち
しております。

試験内容の確認などにZOOMや
現地へのお伺いも可能です。
お気軽にご相談下さい。

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