形K2ZC-K2WU-NA(オムロン製)不足電力継電器について

この記事でわかる事

・試験の管理値
・接続図
・試験手順について

※実際の試験時に確認したい項目に絞り記載しております。詳細についてはメーカー取説を参照して下さい。

試験時の管理値について


◇現地で行った試験の値が判定基準内に収まっているか確認します。

試験項目判定基準
動作不足電力整定値の105%±5%
動作時間整定値±10% 最小誤差50ms

※進み、遅れ30度の動作値誤差は力率1の動作値に対し±30%以下。

■メーカー管理値

条件:電圧は110V固定

◇動作電流、動作電力値

不足電力整定値1相回路(試験時)
1相電力(W)1相電流(A)動作電力(W)×1.05動作電流(A)×1.05
0.52.380.0222.50.023
14.80.0435.00.045
1.57.10.0657.50.068
29.50.08710.00.091
314.30.13015.00.136
419.10.17320.00.182
628.60.26030.00.273
838.10.34640.00.364
1047.60.43350.00.455

位相特性

条件:電圧は110V固定し電流との位相差を測定。

整定値進み30°遅れ30°
0.5%0.0264A0.0264A
3%0.1564A0.1564A
10%0.5232A0.5232A

動作値計算式

条件:電圧:6600V CT:200/5 整定値(UPR):10%

動作電力P=√3×6600V×200A×0.1(整定値10%)=228.62kw 
オムロン製の場合⇒228.62kw×1.05=240kwが動作値

注意事項
整定値に関しては電力会社より算出されるため事前に申請が必要。

接続図


保護継電器と試験機器との接続方法、以下の図を参照。(単相試験)

◇形K2ZC-K2WU-NT

※接続後、試験機器の電流が流れない場合は接続が間違っている可能性があり、再度結線を確認して下さい。

試験手順


STEP
動作チェック

①制御電圧の確認を行い、間違いなければ印加。画像はDC24V

STEP
動作確認

①整定値以上の電流を流し復帰させる。不足なので電流が少ないと動作表示が常時点灯。
②電流を徐々に減少させる。
③リセットは復帰ボタン

当事務所でも継電器試験を行っております。お気軽にご相談下さい。

長野電気管理事務所

電気設備の点検を得意とし、竣工検査、使用前自己確認、太陽光O&M、保安管理業務など、SNSも随時更新中です。

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