・発電所の健康状態が分かる。
・交換がすぐに必要な箇所。
発電所の健康状態とは
◇太陽光発電所は永遠に発電し続けられる物ではなく、定期的に交換、修理を繰り返し運用していきます。中には年に数回も部品を交換しているような条件の発電所も存在します。修理中は発電が停止してしまったりなど、本来発揮できる性能が出ない場合もあります。
■運転状態が悪い発電所の特徴
・本来の性能を発揮できない状態
・修理回数が多い
上記の内容に該当する発電所をこの記事では運転状態が悪い発電所と解説していきます。以下のリストの項目に該当する場合運転状態に難ありの可能性が高いので注意が必要です。
①発電所の周りが背の高い木や竹で覆われている。
②PCSの積算電力量が各パワコンごとに差が大きい。
③PCSパワコンを頻繁に交換している。
④監視装置などがよく通信エラーになる。
■①発電所の周りが背の高い木や竹で覆われている。
◇発電所の周りが木や竹で覆われていると日光を妨げるだけではなく長期的に見ると、枯葉によってパネルの汚れにつながります。これによって発電量がさらに下がってしまいます。また冬は影が伸びるため夏に影がかかっていない箇所も影になる可能性もあります。
発電所を見る際は影がどのくらいまできそうなのかを判断することで影になりにくい発電所を探すことができます。
■②PCSの積算電力量が各パワコン差が大きい。
◇各PCSの発電量は全く同じということはなく常に多少の差があります。差が出る要因として
・ストリング数が違う。
・太陽光パネルの向きがバラバラ
・意図的に出力を押さえている(意図的にであれば特段心配する必要はありません。)
■③PCSパワコンを頻繁に交換している。
◇この場合は何かしらの要因でパワコンが壊れやすく交換頻度が高い傾向にあります。すぐに代替え機が来ればいいのですが長くて1ヶ月以上納品されない場合も過去にありました。
50kwのPCSであれば単純に低圧の発電所が1ヶ月停止していたのと同じに….PCSが他の物に比べて年式が新しかったりした場合は少し注意が必要です。
④監視装置などがよく通信エラーになる。
◇監視装置は発電量に直接は関係ないですが通信ができないと様々な弊害が発生します。
・通信できないと発電を停止してしまう。
・停電など起こった際にPCSが起動しているか分からない
・盗難により発電していなくてもわからない。
通信ができずに勝手に停止してしまう発電所は施工段階での問題ですがその他の理由に関しては実際に発生しないとわからないことが多いです。キャリアの変更などによって通信環境がよくなる可能性もあるので改善できる可能性はあります。
交換が必要な場合
発電所の主要機器
大きくわかると上図の3つに分けられどれか一つでもないと発電した電気を送ることができません。
■交換が必要な機器について
◇太陽電池モジュール
太陽電池モジュールの表面はガラスでできているため強い衝撃によって割れる可能性があります。割れてしまうと絶縁不良の原因にもなりPCSの停止や発熱の要因にもなってしまいます。
◇パワーコンディショナー
パワーコンディショナー(PCS)はパネルの直流電源を交流に変換する役割をもっています。パネルとPCSをつなぐMC4(ジョイント)などが欠損している場合は交換が必要になります。接触が悪い状態だとアークが発生してしまったりなどして火災の原因にもなってしまいます。
◇受変電設備
受変電設備は電気を低圧から高圧に変換したり電気事故から守ってくれる役割をしています。太陽光発電は電気の増減が激しくトランスなどの機器に対して劣化が激しいです。一般の更新より少しや早めの交換がくる可能性が高いです。
当事務所でも太陽光のO&M、保安管理業務を行っております。
お気軽にお問い合わせ下さい。
コメント