この記事でわかる事
・自分でできるメンテナンスとは何か
・専門業者に任せた方がよい部分
・すぐに改修が必要な場合について
自分でできるメンテナンスとは?
太陽光発電所はメンテナンスをしておかないと
機器の寿命や発電量に大きく差が出てきます。
しかしながら現状では業者に丸投げしている
場合がほとんどなのではないでしょうか。
業者でなくても簡単にチェックできる
事について解説します。
以下の項目を確認しておくことで
小さな異変にも気づくことができます。
・太陽光パネルの割れ
・晴天時の発電量の低下
・雑草の状況
・PCSの騒音
上記の項目について対策に
ついてまとめていきます。
太陽光パネルの割れ
・割れてしまう原因は?
・カラスなどのいたずら
・台風などの自然災害
・パネルの架台の変形
上記の様にパネル割れが発生する原因は複数
あります。
この中でも台風などの自然災害によって
割れてしまう場合が多いです。
安全な状態になった段階で一度点検をしておく
必要があります。
・対策
上記の確認を行っておくことで、ある程度の
被害は防ぐことができます。
ここでもし起こってしまっても
ご自身での改修は危険があります。
起きてしまった場合は施工業者に依頼
しましょう。
晴天時の発電量の低下について
晴天時に発電量が明らかに低下している場合は
注意が必要です。
・低下の原因は?
・PCSの放熱がうまくいかずに出力が
低下してしまう。
・パネルの汚れ
・ケーブルの断線
・パネルのクラスター断線
発電量は上記の要因に大きく左右されてきます。
パワコンが複数台設置してあり、
一部だけ出力が少ないなど他と違う場合には
要注意です。
・対策
パネルの清掃は野立ての場合は大丈夫ですが
屋根置きは大変危険なので専門業者に依頼を
推奨します。
上記の対策を行っても改善しない場合は
別の要因がありますので
専門業者によって精密な点検が必要に
なります。
雑草の状況
太陽光パネルは名前の通り
太陽光が当たらないと発電しません。
雑草の伸びによってパネルに影が
かかる場合があります。
影ができている部分は発電しない
だけではなく電流を妨げる抵抗にも
なってしまいます。
・雑草が生えやすい要因
・雑草が生えやすい柔らかい土質
・アレイ間の隙間が大きい
パネルの汚れの原因にもなってしまうため
定期的に発電所巡回し雑草の状況は確認して
おく必要があります。
・対策
上記のような対策を行う場合にも
注意が必要です。
防草シートも経年劣化によって定期的に
張り替えないと穴が開いてしまい
そこから太陽光が射し込みます。
除草剤に関して隣接地が畑などの場合は
トラブルの原因になってしまうので
注意が必要です。
PCSの騒音
PCSには本体を冷却するためのファンが内蔵
されている物があります。
(空冷の物もあり)
ファンが複数台ついている物は、一部が
回らないだけでも熱が逃げにくいため
発熱の原因になります。
・ファンが停止してしまう要因
・雑草や埃が絡んでいる。
・経年劣化による故障
ほとんどの原因は経年劣化による故障
なのですが、
メンテナンスをしないと
劣化を早めてしまいます。
・対策
ファンを清掃しておくだけでパワコンの
放熱ができやすくなるので騒音の
低下になります。
専門業者に任せた方がよい部分
太陽光発電設備でも高圧部分に関しては
専門業者に依頼してください。
高圧に関する部分は機器が複雑で電圧も
高圧になるため危険が伴います。
知らずに触れてしまうと重大な事故に
なってしまいます。
・高圧の点検ができる業者とは
・財団法人電気保安協会
・社団法人管理技術者協会
・電気保安法人
上記の3つが主要業者になります。
各業者ごとに特徴や料金の違いは
ありますが点検のクオリティーに
関しては担当者次第といったところ
でしょうか。
電気主任技術者選びでのポイントも解説して
いますので是非参考にして下さい。
すぐに改修が必要な場合について
すぐに改修が必要な場合とは
電気事故が想定される又は電気事業法に
適合していない状況にある設備を指します。
もし点検中に見つけてしまった場合は
すぐに業者に依頼しましょう。
・早急に改修が必要な場合
・太陽光パネルが外れかかっている。
・パネルが焦げている部分がある。
・アースが外れてしまっている。
・地盤が緩くなり崩れかかっている。
上記の項目に該当する場合はすぐに
改修が必要になります。
パネルが飛んでしまったなど
被害が発生した場合、管轄の役所に
報告義務があったりなど大変なこと
になりかねません。
人的被害になる前に日ごろの点検も
重要になってきます。
ぜひ参考にしていただければ幸いです。
当事務所でも太陽光発電所のメンテナンス
対応しておりますのでご相談、お見積り依頼
お待ちしております。