太陽光発電所で使用するドローンについて(必要スペックや許可など)

この記事でわかる事

・太陽光のドローンで必要なスペック
・飛行する前の確認のポイント
 申請、許可についてなど

目次

必要なスペックについて


野立ての発電所

太陽光発電所の野立て、営農型においても
架台の高さ以上での飛行が条件であり
最低10m以上の飛行ができるドローンが必要です。

又、発電所の大きさによっても点検時間が
変わるため大規模な発電所の場合は
バッテリーが長いドローンが必要です。

◇推奨スペック

発電所種類飛行高さバッテリー駆動時間
野立て発電所10~30m20~30分
営農型10~40m20~30分
大規模発電所30~50m30~50分

大規模でも小さいドローンで点検可能ですが
以下のデメリットがあります。

充電の為に何往復もする。

搭載できるカメラも小さいので細かく
 点検しないといけない。

充電時間が長い為、予備バッテリーが
 なくなると、次の充電が完了するまで
 飛ばせない。

屋根置きの発電所

屋根置きの場合は野立て以上に高く飛ばす
必要があり、障害物にも配慮しなければなりません。

ドローンによっては障害物センサー付いている
機器もあります。
金額によってセンサーの数も変わってくる為
高額になるほどセンサーは多く搭載されている
傾向があります。

◇推奨スペック

発電所種類飛行高さバッテリー駆動時間
工場などの屋根置き30~50m20~30分

注意ポイント

工場の屋上などは
アンテナや排気用のダクトなど
突起物が多く設置されています。

絶対ではないですがセンサーが多いものは
衝突のリスクも少なくなります。

水上の発電所

水上の発電所の場合は、野立てや屋根置きと違い
障害物や高さがない為、飛行させやすいです。

◇推奨スペック

発電所種類飛行高さバッテリー駆動時間
水上太陽光発電所10~30m20~30分

注意ポイント

水上に設置されているため
ドローンの着陸を考慮する必要が
あります。

充電が少ない状態で運用していると
充電が切れた際に、水上に着陸して
しまう可能性があります。

飛行前に確認する項目


機体の登録

国土交通省の無人航空機登録ポータルサイトより
登録が可能です。☟

・無人航空機登録ポータルサイト


申請前に準備しておくこと

  • 本人確認書類
  • 会社情報がわかる書類(法人のみ)
  • 連絡先:mail、電話番号
  • ドローン情報
  • 申請手数料

申請に必要な手数料

申請方法1機目2機目
個人番号又はgBizIDを用いた
オンライン申請
900円890円/機
上記以外のオンライン申請
(運転免許証、パスポートト等)
1,450円1,050円/機
紙媒体による申請2,400円2,000円/機

飛行許可、飛行計画の申請

飛ばす空域に関し許可が必要な場合があり
以下の該当する場合は事前に申請が必要となります。

事前申請が必要な空域

・空港等の周辺
・150m以上の空域
・人口集中区域
・※緊急用務区域
・夜間飛行
・目視外飛行
・人又は物件から30m未満での飛行
・催し場所上空での飛行
・危険物の輸送
・物件投下

※緊急用務区域は原則飛行禁止。
 そのほか重要施設周辺での飛行も
 許可が必要になります。

飛行計画の通報・確認も忘れずに

飛行許可+飛行計画の通報が必要です。

国土交通省の
ドローン情報基盤システム2.0より
申請が可能です。

※日誌については申請が不要ですが
 保管が必要となります。

当事務所でもドローンによる点検を
行っております。

お気軽にお問い合わせください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

太陽光業界に従事しており、
得意分野は太陽光関係の点検になります。

使用前自己確認、絶縁抵抗、接地抵抗、耐圧試験
外観検査、保護継電器試験、温度測定....ectなど
電気設備に関する情報発信も行い、私自身も点検
で現場に入っております。

今後もいろいろな設備を点検すべく
情報発信をしていきます。

点検に関するお問い合わせお待ち
しております。

試験内容の確認などにZOOMや
現地へのお伺いも可能です。
お気軽にご相談下さい。

目次