この記事でわかること
・負荷遮断について
・試験について
・機器の種類
1、負荷遮断試験について
負荷遮断試験の内容について
以下は記載になります。
発電設備出⼒の1/4負荷運転状態から負荷遮断し、異常のないことを確認した後、順次2/4、3/4、4/4負荷運転まで段階的に試験を⾏う。
中部近畿産業保安監督部HP様式集より
発電電圧について、過渡変化を記録できる測定機器(発電所の構外に施設する監視制御装置等を含む。)により確認する。
なお、必要な負荷運転での現地試験の実施が困難であった場合は、⼯場試験の結果から判断して⽀障ないと認められるものについては記録より確認できるものとする。
次の3つのことが重要になってきます。
- 太陽光の出力を各出力まで上げて負荷を遮断する。
- 遮断する際は発電電圧について測定できる測定器が必要
- 現地試験が困難である場合は、工場試験でも代用可能
2、試験の方法について
試験を行う際は、以下の条件が
揃っていることを確認して下さい。
- 太陽光発電設備が発電できる状態で
あること。 - 天候が良く、出力がある程度出力
できる状態であること。 - 自家消費の場合、試験時の負荷が
ある程度あること。
試験時のポイント
逆変換装置(PCS)ごとの過渡変化
中国四国産業保安監督部資料より
ではなく、現地試験では、発電所全体
の過渡変化を記録すること。
PCSだけではなく発電所全体の測定が
望ましいです。
測定箇所として連系点に近いQB内のVTなどが
適切であると考えています。
自家消費など場合によっては連系点のVTが
使えない場合もありますが
可能な限り連系点に近い部分での測定を推奨
します。
・発電できる状態でないと試験不可。
・測定箇所は連系点に近い箇所
(発電所全体の過渡変化を見るため)
・出力が低い場合は工場試験成績書で
確認が可能だが、経験上75%までは
現地試験が必要の可能性あり。
3、試験機器の種類
負荷遮断のパラメーター測定及び
高調波の測定で使用できます。
機器の特徴について
・電源は内蔵バッテリーと
100Vコンセントを使用
オプション機器で回路から
電源を供給できる。
・オプションによって遠隔
での記録確認が可能
・電源は乾電池式と100Vコンセント
を使用
オプション機器で回路から
電源を供給できる。
・負荷遮断時間は1sを測定
・PQ3100-91比べてコンパクト
試験自体は資格も不要ですが
判定の良否には専門的な知識が必要です。
測定器設置する際も高電圧に接触する
可能性があるため危険が伴います。
専門業者に依頼することを推奨します。
当事務所でも使用前に関する
試験業務も行っております。
ご相談、お問い合わせお待ちしております。