高圧電気設備の受電するまでの流れについて

この記事でわかること

・受電までの大きな流れ
・施工中の気おつけるポイント

目次

・電気が使えるまでの流れ

STEP
建築・電気工事着工

この段階で電気主任技術者が選任されている
必要
があります。

自社に電気主任技術者がいない場合は
外部委託でも可能です。

産業保安監督部へ自家用電気工作物の
保安規定を提出し主任技術がいることを
申請します。

STEP
工事中

電気主任技術者は工事中点検を行い
保安規定で定める周期で点検します。

この点検で施工方法に問題がないか
確認を行います。

STEP
完成

QBの竣工検査と設備全体の
最終点検を行い、電気を流しても
問題ないか検査します。

検査完了後、各電力会社に送電して
もらい受電となります。
※事前に配電線工事を依頼しておく
 必要があります。

太陽光発電所の場合

ここから使用前自己確認検査
行います。
送電できる状態でないとできない
検査を行うためです。
なので実際の連系(売電開始)は
監督部に承認されてからになるため
1ヶ月ほどかかります。

・高圧で受電する設備の工事が決まったらすること

電気主任技術者は一番最後に依頼されることが
多いのですが、実は、工事中から点検を行う
ことになっています。

実際には完工間近での依頼が多く
ほとんどの点検業者は工事中の点検が
行えていません。

申請時に発覚した場合は産業保安監督部より
指導を受ける可能性もあります。

電気事業法42条(保安規定)

第四十二条 
事業用電気工作物を設置する者は、事業用電気工作物の工事
維持及び運用に関する保安を確保するため、
主務省令で定めるところにより、保安を一体的に確保することが
必要な事業用電気工作物の組織ごとに保安規程を定め、
当該組織における事業用電気工作物の使用
(第五十一条第一項又は第五十二条第一項の自主検査を伴うものにあつては、
その工事)の開始前に、主務大臣に届け出なければならない。

電気事業法より

・工事着工前には電気主任技術者を
 決めておきましょう。

・電気主任技術者の外部委託制度を利用
 する場合、2時間県内の制約があるため
 依頼する業者に関しては注意が必要で 
 す。

・電気主任技術者一人が持てる案件数にも
 上限があります。

・工事中の点検を行っていないと改修が困難に!

完成してしまってからでは改修が困難に
なります。

よくある事例

・アース線が規定サイズ以下もしくは未施工
・配線ミス、損傷による絶縁不良

基本的に工事中の点検は1週間に一回行うため、
その都度工事の進捗など
打合せておくのがよいでしょう。

工事中の点検を行っておくことで竣工時の
改修などが減ります。
後からになると大規模な改修になってしま
うので注意が必要です。

最後に

当事務所でも点検に関するお問い合わせ
ご相談お待ちしております。

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この記事を書いた人

太陽光業界に従事しており、
得意分野は太陽光関係の点検になります。

使用前自己確認、絶縁抵抗、接地抵抗、耐圧試験
外観検査、保護継電器試験、温度測定....ectなど
電気設備に関する情報発信も行い、私自身も点検
で現場に入っております。

今後もいろいろな設備を点検すべく
情報発信をしていきます。

点検に関するお問い合わせお待ち
しております。

試験内容の確認などにZOOMや
現地へのお伺いも可能です。
お気軽にご相談下さい。

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