・負荷遮断について
・試験について
・機器の種類
■負荷遮断試験について
◇負荷遮断試験の内容について以下は記載になります。
発電設備出⼒の1/4負荷運転状態から負荷遮断し、異常のないことを確認した後、順次2/4、3/4、4/4負荷運転まで段階的に試験を⾏う。発電電圧について、過渡変化を記録できる測定機器(発電所の構外に施設する監視制御装置等を含む。)により確認する。なお、必要な負荷運転での現地試験の実施が困難であった場合は、⼯場試験の結果から判断して⽀障ないと認められるものについては記録より確認できるものとする。
中部近畿産業保安監督部HP様式集より
1、太陽光の出力を各出力まで上げて負荷を遮断する。
2、遮断する際は発電電圧について測定できる測定器が必要。
3、現地試験が困難である場合は、工場試験でも代用可能。
■試験の方法について
◇試験を行う際は、以下の条件が揃っていることを確認して下さい。
・太陽光発電設備が発電できる状態であること。
・天候が良く、出力がある程度出力できる状態であること。
・自家消費の場合、試験時の負荷がある程度あること。条件が整っていない場合発電出力が低くなり合否が判断できなくなります。
◇試験時のポイント
逆変換装置(PCS)ごとの過渡変化ではなく、現地試験では、発電所全体の過渡変化を記録すること。
中国四国産業保安監督部資料より
PCSだけではなく発電所全体の測定が望ましいです。測定箇所として連系点に近いQB内のVTなどが適切であると考えています。自家消費など場合によっては連系点のVTが使えない場合もありますが可能な限り連系点に近い部分での測定を推奨します。
・発電できる状態でないと試験不可。
・測定箇所は連系点に近い箇所(発電所全体の過渡変化を見るため)
・出力が低い場合は工場試験成績書で確認が可能だが、経験上75%までは現地試験が必要の可能性あり。
■試験機器の種類
◇負荷遮断のパラメーター測定及び高調波の測定で使用できます。
◇機器の特徴について
・電源は内蔵バッテリーと100Vコンセントを使用 オプション機器で回路から電源を供給できる。オプションによって遠隔での記録確認が可能
・電源は乾電池式と100Vコンセントを使用、オプション機器で回路から電源を供給できる。負荷遮断時間は1sを測定できPQ3100-91比べてコンパクト
試験自体は資格も不要ですが判定の良否には専門的な知識が必要です。測定器設置する際も高電圧に接触する
可能性があるため危険が伴います。専門業者に依頼することを推奨します。
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