・制御電源喪失試験とは何か
・試験に関して
■制御電源喪失試験とは
◇使用前の様式に書かれている一部を抜粋しました。(下記制御電源喪失試験内容)
発電設備を運転中に制御電源を喪失させたときに過渡変化する主要パラメーターの測定並びに遮断器、開閉器等の開閉の状況及び警報、表⽰等を確認する。なお、本試験により確認すべき内容が保護装置試験、総合インターロック試験⼜は負荷遮断試験(現地で実施するものに限る。)と併せて⾏える場合は、複数の試験を
中部近畿産業保安監督部HP様式集より
同時に実施することができるものとする。
・発電設備を発電中に遮断させる。
・遮断したときの過渡変化を測定。
・遮断時の開閉器、遮断機の状態が正常か。
・発電設備を発電中に遮断させるとは
◇発電設備を実際に稼働させて遮断することを言います。発電設備を遮断する際は、電源側に近い箇所にて遮断することが望ましいです。(責任分界点までが試験対象となるためです。)自家消費の場合は注意が必要です。
他の設備と同じ系列に太陽光が設置されている場合、遮断すると他の設備も電気の供給がストップしてしまいます。遮断前に主任技術者や現場監督に確認をお願いします。
■遮断したときの過渡変化とは
◇この過度変化に関しては負荷遮断試験と同じものになります。この試験は負荷遮断試験も同時に行うことができる為、詳細に関しては別記事に投稿していますので確認お願いします。
・負荷遮断について☟

・判断基準について☟

■遮断時の開閉器、遮断機の状態が正常とは
◇この項目に関しては現場ごとで変わります。現場ごとの電気設備の仕様が違うためどうなったら遮断機が動作するのかなど、仕様を事前に確認しておく必要があります。設計通りに動作するのかを現地でも確認するということになります。
◇参考例
機器動作前表示 | 機器動作後表示 |
---|---|
OVGR動作前⇒表示なし | 動作後⇒故障ランプ及び異常アラート発報 |
PCS停電前⇒表示なし | 停電後⇒系統電圧異常ランプ点灯 |
当事務所でも使用前自己確認を一式行っております。お気軽にお問い合わせ下さい。
[…] 使用前自己確認の制御電源喪失試験とは?試験内容に関して解説します! […]