・試験の管理値
・接続図
・試験手順について
パワコンのメンテナンスについて
◇パワコンのメンテナンスは主に以下の項目を確認していきます。
・ヒートシンクやファンにゴミが付着していないか?
・パワコンの外観に損傷はないか?
・取付金具にゆるみはないか?
・ケーブルやアース線の接続に問題はないか?
・アラートなどが発生していないか?
・整定値が変更されていないか?
※パワコンのメーカーによってはバージョンアップを行った際に、整定値がリセットされてしまう事例もあり。バージョンを更新するなど大きな変更があった場合は都度確認をしておくと安心です。
上記の原因によって発生する事例について解説していきます。
■ヒートシンクやファンにゴミが付着すると
パワコンのヒートシンクやファンは本体を冷却するために必要な物であり汚れやなどが付着してしまうと冷却がうまくできずに発電を抑制又は、一時的に停止するなど発電ロスにつながってしまいます。
半年から1年に1回はファンの清掃を行うことが大切です。メーカーによってはファンのフィルターが取り外せるようになっているものもあり。
■パワコンの外観の損傷
パワコンの設置環境は様々であり、カーポートなどに設置されている場合は車と接触してしまったりなどして外箱が損傷してしまうことがあります。
外箱が歪んでしまうとパッキンなどの隙間から水滴が入り、パワコン内部を劣化させてしまう原因にもなってしまいます。損傷してしまった場合は、計画的な改修を行いましょう。
損傷具合によってはそのまま使用も可能ですが専門業者に確認してもらうことを推奨します。点検箇所によっては開封してしまうと保証対象外になるリスクも。
■取付金具のゆるみについて
パワコンの取り付ける際に規定トルクでの締め付け、増し締めを行っており簡単に緩むことはないですがパワコン本体の振動、外部からの振動によってボルト、ナットに緩みが発生します。これは外箱の取り付け部分だけでなく内部の端子なども該当してきます。端子が緩んでしまった場合、最悪、火災などの原因になります。
点検で発覚して場合は早急に改修が必要であり、すでに焼損があった場合電源を入れずに専門業者に依頼して下さい。
■ケーブルやアース線の緩み
端子の緩みは発熱しやすく火災の原因にもなってしまう可能性があります。
・施工時の締め付けが緩い。
・パワコンの振動などで緩む。
施工不良の場合がほとんどですが、地形の変化によりアースが外れてしまった事例もあります。線の長さがギリギリだと少しの変化にも耐えることができません。改修する際は、配線に余裕を持たせる。
目視でも確認できる箇所もあります。 測定器を使わなければ判別できない箇所もある為、定期点検時に業者に確認してもらいましょう。またアースが外れた状態で触れるのは危険の為、触わらない様にして下さい。
■アラートの確認
アラートが発生しているが発電はしている。このような場合は発電が急に停止することは少ないですが長期的には大きな改修につながる可能性が高いです。特に夏の時期はアラートが発生しやすく以下のアラートには注意が必要です。
・温度上昇異常
・絶縁低下異常
・SPD異常
◇温度上昇異常
パワコン自体の温度が上昇し、使用温度限度に近い、もしくは超えてしまっている。ファンの故障や、風通しが悪く直射日光が当たるなどの原因が考えられる
◇絶縁低下異常
パワコンによっては常時、絶縁を監視し絶縁抵抗値が低下すると自動で停止しアラートを発報する。ケーブルの劣化や、草刈りなどでゲーブルを損傷させてしまうことが主な原因、パネル割れによっても発生するので割れを発見できる要因にもつながる。
◇SPD異常
パワコンを落雷などの異常電圧から守る。しかしながら一度動作してしまうと交換。継続で運転することが可能な機器もあるが早めに交換しておくことで費用が抑えられる
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発電量を低下させないために
◇要因
・電力会社による出力抑制
・季節による変化
・PCS、パネルの故障など
発電量の低下は上記の要因によって様々です。低圧であっても年1回の点検を推奨。
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