この記事でわかること
・低圧、高圧太陽光設備の点検頻度
・見るポイントについて
・点検は義務なのか
点検頻度について
低圧の場合
JPEA(太陽光発電協会)の参考を見ると
定期点検を4年に1回以上
実施することが推奨されている。
点検頻度に関しては任意になるため
経済産業省に届け出としては決まっていない。
点検を行わなくても良いわけではないので
注意しなければならない。
適切な点検頻度を自主的に定め、
点検を行うことが求められています。
高圧の場合
設備条件によって点検頻度が変わります。
以下一般的に多い設備を対象に解説します。
詳細に関しては点検頻度確認フロー図を
確認して下さい。
設備 | 点検頻度 |
---|---|
受変電設備 | 3カ月に1回以上 |
パワコン | 6カ月に1回以上 |
太陽光パネル | 6カ月に1回以上 |
電気主任技術者の選任又は外部委託に
よっても点検頻度は変わってくる。
・専任の場合は
メーカーなどの推奨を参考にして保安規定
を作成する。
・外部委託の場合は
国の点検頻度告示等に基づき保安規定を定める
必要がある。ここで太陽光設備が年2回以上の
点検が求められる。
点検のポイントについて
太陽光の点検ポイントに関して各メーカーや
設備の設置状況に応じて定める必要がある。
技術基準に適合させる項目は除外できません。
太陽光発電協会の点検ガイドラインを参考に
記載します。
公式HPよりPDFも見ることができます。
(2024年6月時点)
点検ポイント ※詳細はガイドライン参照 | |
---|---|
1 | フェンスの破損及び鍵の損傷 |
2 | 排水路のごみ、泥の蓄積状況 |
3 | 太陽光パネルの汚れ、割れ、発熱 |
4 | 架台金具の緩み、地盤状況 |
5 | PCSの発電状況、発熱、異音、汚れ |
6 | その他ケーブルの接続状況など |
ガイドラインに沿って点検内容を決めるのが
合理的ではありますが、現場によって
重要視する部分などがあるかと思いますので
参考程度にお願いします。
点検は任意なのか
高圧の場合
高圧受変電設備の場合は点検は必須となります。
電気事業法に基づき、定期的な点検が義務付け
られています。
低圧の場合
経済産業省「事業計画策定ガイドライン」により
太陽光発電設備の保守点検及び維持管理を行う
必要があります。
まとめ
太陽光発電設備は点検義務と技術基準の適合、
維持が求めれています。
専門業者に委託することも可能です。
当事務所でも太陽光に関する点検を行って
おります。お気軽にご相談下さい。