この記事でわかること
・太陽光パネルの点検で見ておきたい項目
・専門業者でないと難しい点検
・点検で発電量は改善するのか
太陽光パネルの点検ポイント
太陽光パネルはいろいろな方法で設置されており
設置方法により点検の仕方は様々です。
すべての発電所で通用する点検ではありませんが
どのような点検があるのか解説していきます。
パネル、架台のボルトナット緩み確認
パネル、架台は竣工時にしっかりと締めて
あっても、風や振動によって徐々に緩んで
くる可能性があります。
地盤が歪み、緩んでしまうという事例も
ありました。
パネルの変色、割れなど
太陽光パネルはいろいろな要因によって
割れたり、変色したりしてしまいます。
画像の様に大きい石が転がっている事も
あります。
※正確にはわかりませんがカラスなどが
落としていく事例もあるみたいです。
温度測定による発電の確認
熱画像によっても発電の確認ができます。
発電していないパネルがあると他のパネル
より温度が下がって表示されます。
またクラスター断線などの異常も確認する
ことができます。
精密な点検
太陽光はさらに細かく点検を行うことができます
が、コスト面などを考えると業者に依頼した方が
安価に済む場合があります。
どのような点検があるのか解説します。
ドローンによる上空からの点検
ドローンによって発電所全体の可視画像や
熱画像を撮ることが可能です。
ただし熱画像付きのドローンは本体価格も
高額です。場合によっては業者に依頼した
方が安価になります。
インピーダンス測定・開放電圧測定
太陽光パネルのインピーダンス測定及び
開放電圧も測定できるものがあります。
太陽光パネルの抵抗を測定することができ
パネル故障の発見、電圧異常などを検知する
ことができます。
充電部部に近づいて作業を行うため、専門知識が
ないと危険な作業になります。
※画像はイメージです。
点検によって発電量は改善するのか
結論からすると発電量は少し改善するが
大幅には変わりにくいのが現状です。
竣工時と同じまで発電量が回復するのは
難しいです。
極端に汚れている物や、草木などで影に
覆われているのは別だと考えます。
そもそも太陽光自体は年々経年劣化していき
発電量は低下していきます。
要因として
- パネル表面の傷
- パワコンの経年劣化
など他にも複数の要因によって
発電量は年間を通して下がっていきます。
ではなぜ点検を行うのか
太陽光の点検を行う目的は大きく分けて2つ
あります。
①太陽光自体の寿命を延ばす。
②設備が安全に運用できるように異常が
ないか確認をする。
最初は小さな故障で何もしないでおくと
大規模な改修になってしまったりします。
人間の健康診断と同じく定期的に検査をして
小さな病気の種を発見し、早めに治療することが
点検の意味を成します。
最後に
今後さらに増える太陽光はより一層の安全運転が
求められてきます。
当事務所でも相談を受け付けております。
気軽にお問い合わせ下さい。