この記事でわかること
・PCSのメンテナンスについて
・発電を低下させない為ににできること
パワコンのメンテナンスについて
パワコンのメンテナンスは主に以下の
項目を確認していきます。
- ヒートシンクやファンにゴミが付着していないか?
- パワコンの外観に損傷はないか?
- 取付金具にゆるみはないか?
- ケーブルやアース線の接続に問題はないか?
- アラートなどが発生していないか?
- 整定値が変更されていないか?※
※パワコンのメーカーによっては
バージョンアップを行った際に、整定値が
リセットされてしまう事例もあり。
バージョンを更新するなど大きな変更が
あった場合は都度確認をしておくと安心です。
上記の原因によって発生する事例について
解説していきます。
ヒートシンクやファンにゴミが付着すると
パワコンのヒートシンクやファンは本体を
冷却するために必要な物であり
汚れやなどが付着してしまうと
冷却がうまくできずに発電を抑制又は、
一時的に停止するなど発電ロスにつながって
しまいます。
半年から1年に1回はファンの
清掃を行うことが大切です。
メーカーによってはファンのフィルター
が取り外せるようになっているものもあり
パワコンの外観の損傷
パワコンの設置環境は様々であり、
カーポートなどに設置されている場合は
車と接触してしまったりなどして
外箱が損傷してしまうことがあります。
外箱が歪んでしまうとパッキンなどの
隙間から水滴が入り、パワコン内部を
劣化させてしまう原因にもなってしまいます。
損傷してしまった場合は、計画的な改修を
行いましょう。
損傷具合によってはそのまま使用も
可能ですが専門業者に確認してもらうこと
を推奨します。
取付金具のゆるみについて
パワコンの取り付ける際に規定トルクでの締め
付け、増し締めを行っている為、
簡単に緩むことはないですが
パワコン本体の振動、外部からの振動によって
ボルト、ナットに緩みが発生します。
これは外箱の取り付け部分だけでなく
内部の端子なども該当してきます。
端子が緩んでしまった場合、
最悪、火災などの原因になります。
点検で発覚して場合は早急に改修が
必要であり、すでに焼損があった場合
電源を入れずに専門業者に依頼して
下さい。
ケーブルやアース線の緩み
ケーブルやアース線緩んでしまうと
漏電した際の感電事故になってしまったり
端子の緩みは発熱しやすく
火災の原因にもなってしまう可能性があります。
・施工時の締め付けが緩い。
・パワコンの振動などで緩む。
施工不良の場合がほとんどですが、
地形の変化によりアースが外れてしまった
事例もあります。
線の長さがギリギリだと少しの変化にも
耐えることができません。
アラートの確認
発電しているがアラートが発生してなど
実際に、発電とは影響が今すぐになくても
交換が必要な故障につながる可能性もあります。
特に夏の時期はアラートが発生しやすく
以下のアラートには注意が必要です。
・温度上昇異常
・絶縁低下異常
・SPD異常
上記のアラートは短期的に発電している
場合が多くすぐに停止しません。
パワコン自体の温度が上昇し、使用温度限度
に近い、もしくは超えてしまっている。
ファンの故障や、風通しが悪く直射日光が
当たるなどの原因が考えられる。
パワコンによっては常時、絶縁を監視し
絶縁抵抗値が低下すると自動で停止し
アラートを発報する。
ケーブルの劣化や、草刈りなどでゲーブルを
損傷させてしまうことが主な原因
パネル割れによっても発生するので
パネル割れを発見できる要因にもつながる。
パワコンを落雷などの異常電圧から守る。
しかしながら一度動作してしまうと交換。
継続で運転することが可能な機器もあるが
早めに交換しておくことで費用が
抑えられる。
発電量を低下させないために
発電を低下させる要因は?
- 電力会社による出力抑制
- 季節による変化
- PCS、パネルの故障など
発電量の低下は上記の要因によって様々です。
精密な点検をご自身で実施することは難しい
ですが、草木などの手入れは年2回行った方が
良いです。
対策として防草シートを張るのもおすすめです。
最後に
当事務所でもメンテナンスを行っております。
太陽光のみの点検を可能です。
お気軽にご相談下さい。